宝泉寺について

 永禄山宝泉寺は、永禄元年(1558)に創建された臨済宗大徳寺派の古刹である。
開基は戦国大名北条氏の一族北条時長(宝泉寺大年用公)、開山は大室宗碩(賜諡東光智燈禅師大和尚)。
 寺は創建間もない、天正8年(1590)豊臣秀吉による小田原合戦の兵火に罹って堂宇は焼失し、その際多くの寺宝が焼失してしまった。 その後三世の菊径和尚によって再建されたが、のちに衰微し十二世の仁渓和尚によって、安政元年(1854)再建された。
 時長は、北条幻庵の嫡男で小机城(横浜市港北区)城主の「三郎」として知られる人物であり、宝泉寺には元亀3年(1572)4月、北条幻庵が自身の印を押し、寺域を示した寺領図が伝わっている。また、北条家四代氏政が永禄4年(1561)3月に寺内での狼藉を禁止した虎朱印状が伝来するなど、北条氏から手厚く保護を受けていた。
 宝泉寺の開山は、北条家の菩提寺である早雲寺(箱根町湯本)の二世大室が招かれたが、二世梅隠宗香は早雲寺八世に、三世の菊径宗存は早雲寺十七世となるなど、両寺の関係は深いものがあった。ことに菊径は天正18年(1590)の小田原合戦により焼失した早雲寺の復興を行った人物として知られている。
 寺には多くの文書、開山、開基像、仏画などが伝わるが、北条氏との関係を伝える寺領図、虎朱印状1通、時長画像が市指定重要文化財に指定されている。

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水之尾毘沙門天

風祭水之尾は俗に石切場と言われ、昔から小田原石の産地として知られていた。伝承によれば、小田原北条の頃、小田原城修築のため城石の切り出し中に、突然巨石の間から血が流れ出た。そしてその夜毘沙門天が枕辺に立ち、「我が身を傷つけるな、しからばお前を守護してやろう」と言った。そこで切り出しを中止し、この自然石を本尊として、毘沙門天を祀ったことが起源と伝わる。
江戸時代になって、その伝承を聞いた小田原城主が、元禄15年(1702)に毘沙門天堂を創建したという。
毎年正月初寅の日(現在は第1週土・日)にご祈祷が行われ、寅年には本尊が開帳され、多くの参拝者が訪れる。触るとイボが自然と取れると言い伝えがあるイボ取り石があり、ご希望の方にはお札やお守りの頒布も行っている。

アクセス

神奈川県小田原市風祭918
小田原厚木道路「箱根口IC」より1分、小田急線「風祭駅」から徒歩約3分

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